Raspberry Pi Zero にPCM5102AをI2S接続

Raspberry Pi 2を使いPCM5102AをI2S接続して、ネットラジオを聴くことに成功。



毎日快適に家中に音楽を流してくれる素晴らしいマシン。

最近はKNACがお気に入りのチャンネル。

飽きもせずに一日中HM/HRを爆音で鳴らしてくれるし、PCM5102Aのパフォーマンスは文句無し。


そこで三日三晩、普通に生活をしながら少しだけ冷静に考えてみる。

ネットラジオ専用機で使うなら、ラズパイ2でなくラズパイZeroで十分じゃないか?

元々ラズパイZeroのサウンド出力はφ3.5mmジャックが無く、標準ではMini HDMIかI2Sのみ、更にMini HDMIなんてあまり使い勝手が良くない。

一つしかないMicro USBポートはWiFiドングルを挿すのみなので、リモート接続で使用するなら増設不要。

能力的にも、DACの作業をPCM5102Aがやってくれるので、CPUは非力な1GHz1コアで十分だろうし、ラズパイZeroの方が消費電力も少ないはずなので、常時稼動機としては多少電気代節約にもなる。

むしろ、ラズパイZeroはネットラジオ機になるべくして生まれたのでは?と思えてならなくなってきた。

カメラを使わないので、随分前にMICRO CENTERから貰ったPi Zero ver.1.2を使用。
ソフトウェアの設定が済んだらGPIOの取り付け。
GPIOの位置はラズパイ2と同じなので、その場で抜き差しすればアホでも間違えない。

・・・はずが、何故か挿し間違えて動作せず約一時間悩んでしまった。

 とりあえず動作した。
当たり前だけど、ちゃんと鳴る。

流石にブラウザでネットラジオ局を選ぶ時はPi Zeroではモッサリ感を覚えるけれど、一度(ネット)ラジオ局選んでしまえば滅多に変える事も無く、鳴らしっ放しなので問題は無し。

このPCM5102AというDACチップ、なんとLuxmanのDA-100という定価\68,000ものD/Aコンバーターにも採用されていて、口コミ評判もなかなか良いようで。

それが$4程度で楽しめるというのは素晴らしい。

だからといって、DA-100と同じ音質がラズパイZero+$4のPCM5102Aボードで得られるという話では無いのは当然の事。

表面実装されているチップ部品なんて、特に電源回りのコンデンサなんて最低限の仕事しかしないだろうし。

要するに自己満足。


気になるPi Zero+PCM5102Aの消費電力は、5.09Vに約0.22Aで、1.12Wとほぼ1W。
 

電流値は+/-20%位は変動する。
AC→DCへの変換効率が90%程度だとしても、1.2W程度ととても効率良い。

ちなみに、ラズパイ2では、4.89Vに0.35Aと約1.71W、ラズパイZeroの1.5倍以上の消費電力。

おまけに電圧降下が大きくパイゼロより0.2Vも低くなる。

この電圧計自体もそこそこ電圧降下を起こすのか、動作はするけれどラズパイ2の赤LEDが点灯しなくなった。

もう少しまともなUSB電源を使うとPi 2で4.98V、やはり電源は大切。

$4以下のUSBサウンドアダプターも試したけれど、これはかなり酷い音質。
でも、プラグ&プレイというだけあって、Pi Zeroでも挿しただけで出力した。


チョコチョコ弄って行き着いた結果の、只今のセッティングはこんな。
未だ外観的には、チップ上にアルミヒートシンクを貼り、この状態で室温28度程度でCPU温度が54度。

CUPは100%をキープしていて、sudo apt-get update / sudo apt-get upgradeなんてやると音飛びする。

しかも、OSがRaspbian Jessie の時は頻繁にフリーズしていたけれど、最新のStretchにしたら非常に安定するようになり、導入してから数週間経過するけれど一度もフリーズが無い。

使っているUSB-WiFiドングルが、ebayで$2以下で買った安物のせいか、かなり熱を持つのでこっちにもヒートシンクを付けた。


Pi Zero + PCM5102Aの組み合わせを試そうと思った時は、”どうせPi Zeroでは役不足でPi 2に戻すだろう”と思っていたけれど、かなり安定しているのでこのまま実用で問題無し。

世間ではPi Zeroをフリスクケースに入れるのが一般的らしいけれど、全て隠してしまうのも勿体無い。

実際は放熱性が気になるだけなんだけど。

そのうちケースを作ろうか。

なんて考えているので、多分このまま・・・。

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