初のフルマラソンに挑戦
12/9に開催されたDallas Marathonでフルマラソンを走った。
Dallas Marathonへの参加は去年に続いて二回目、前回はハーフマラソンに初挑戦、今回はフルマラソンへの初挑戦となる。
フルマラソンに挑戦した理由は、前回ハーフマラソンを走った時に、フルマラソンを走るランナーとのコース分岐地点で、更に挑戦するフルマラソン・ランナーの背中を見て素直に感動してしまったのが一番。
※ダラスマラソンは、途中の分岐点までフルとハーフは同じコース。
二番目の理由は、今年(2018年)の春に自身二回目のハーフマラソンとなるRock'n Roll マラソンで、目標の1時間45分を切れて調子に乗り自信が付き、次のステップにとフルマラソンに挑戦する気持ちが出た。
これから衰えるだけの年齢からも、チャレンジは早めにしないと。
アメリカ赴任の前は日本で1kmも走った事が無かった自分が、まさかフルマラソンに挑戦するとは予想していなかった。
それ程重要ではないけれど、”マラソンやっているんですよね。”と言われる度に、”いいえ、自分ハーフが限界っす。” と返答するのも面倒だったりする。
エントリーは、参加費が最安値となる5月末に済ませていた。
しかし、6~9月は最高気温40℃前後までと激暑になるので、その間は長距離の練習なんて出来ず5kmを走るのがやっとだったりする。
調整らしい調整といっても、5年以上継続して毎月計100km以上走る程度。
その中でインターバルトレーニング(一定時間をゆっくり走ったりペースを上げて走ったりするやつ)をしているけれど、結構キツくて昨年より頻度が減っていたりする。
流石にこれではヤバイと、11月に一回30kmを一回だけ走っただけなので不安があり、普通は推奨されないであろうレース一週間前の土曜日に20km、日曜日に30kmを走った。
30kmを走った理由は、ボストンフルマラソンの常連の友人に”Furuさんなら(完走は)大丈夫でしょう、4時間切れますよ!”と平気な顔して恐ろしい事を言い、フルマラソン対策を聞いたら、遅いペースでも3時間は走れる脚を作っておいた方が良いと言われた為。
それでも、一般的にはフルマラソンは30km以降が辛いらしく、辛くなってから10km以上を走る事をイメージしただけでも足がすくむ。
フルマラソン当日の朝、納豆ごはんを食べてから自宅から約30分掛けてダラスに近くて広い無料駐車場のある駅へ行き、電車で会場へ行く。
駅では既に同じダラスマラソンに参加する人達が切符を買っていた。
間もなく電車が来て知らない行先が書かれていて戸惑うも、ホームに降りたおじさんから”ダウンタウンへ行きたいのか?じゃぁ、この電車だよ、急ぎな!”と親切に教えてくれた。
ダラスの電車(DART)については、後日ネタにしようかと思う。
レース会場隣接のConventional Centerが解放され、暖かくて綺麗なトイレもあるので他のランナー達も集まっていて、リラックスムード。
午前8時半にレーススタートなので、7:50頃に持参したバナナを食べスタート地点へ向かい、荷物を預けて自分のスタートグループで待機。
国歌斉唱のあと、自分はBグループなので10分遅れの8:40頃にスタート。
凄いランナーの数、参加者は16,000名以上だとか。
ハーフマラソンで1時間45分を切っているので、フルではその2倍で計算すると3時間半、流石に同じペースは不可能なので今回の目標タイムは4時間切り。
3時間50分のペーサーに付いていく。
※マラソンにはペーサーと言って、私は〇時間で完走するペースで走りますよ!というランナーが走ってくれて、自分の目標タイムのペーサーと並走するとペースが掴みやすい。
ペーサーにきちんと付いていけばの話しだけど…。
スタート後に序盤戦はケネディ暗殺現場を通過し、大きな道路から徐々に住宅地へと景色が変わっていく。
最初の5km、10kmは普段のランニングペースより遅めなので、比較的楽に走れた。
…と思ったら、割と早いペースだった、やはりランニングハイって奴だったのか。
身体が軽く感じてもまだ残り30km以上、給水所では必ず水分補給し序盤戦を過ごす。
コースには各マイル毎に表示があるけれど、km表示ではないので10マイル以降は変換が面倒。
しかし、途中のペースタイムは5km毎に計測されるイビツさ、マイルとkm単位が乱れている。
12、13kmを過ぎた頃、どうもペーサーのスピードが遅く感じてしまう。
モロにランナーズハイって奴で、自分も思いっきりハマってしまった。
”ここでゆっくりセーブし過ぎても後半戦はどうせバテる、ならば自分のペースで少しマージンをとっておこう!”と、3:50のペーサーに対して僅かにスピードアップ、いい感じのペースで走っている人に付いていく。
↓ダラスマラソンのコース。
約14kmでハーフマラソンとフルマラソンの分岐地点、昨年ハーフマラソンで走った時にフルマラソンを走るランナー達の背中を見て感動したけれど、今回はそんな余裕は無くフルマラソンコースへと進む。
ここからは、White Rock Lakeという湖を一周して、再びハーフマラソンと同じコースに合流してダラスのダウンタウンをゴールへ向かうコース。
湖を時計回りに一周、少しすると20kmの看板があり、この頃にはかなり疲れが溜まって、湖の周りを走るのに景色を見る余裕すら無く、いつの間にか追いつかれた3:50ペーサーになんとか付いていく。
そこから数km後には3:50ペーサーに付いていけない、置いて行かれる。
暫くはペースダウンをしながら25km地点を過ぎる、体力的にかなり限界に近い。
この先、まだ15km以上走る事を考えるとゾッとするけれど、とにかく前に進まないと・・・。
いくら走っても全然進んでいる気もなくなり、一度歩くことに。
ハーフマラソンでは歩くなんて事無かったけれど、悔しいとか言っていられない。
普通マラソンでは30kmを過ぎると、”30kmの壁”と言われるキツい状況になると言われているけれど、私は一足先の約25kmでこれを経験してしまった。
そこからゴールまでは本当に辛かった、歩くと距離が進まないし走るのも辛い。
なんとか30kmを超えるけれど、あと10km以上走らなければならないと考えると泣きたくなる。
湖を抜けると、この疲れ切った身体に追い打ちを掛ける様に急激な長い坂道で、Garmin Challengeなる急坂を一気に登るコンテストにもなっている。
これで残った力を出し切り、ヨタヨタとゴールに向かうも、まだ10kmもある。
ハーフマラソンコースといつの間にか合流したらしく、昨年走ったコースという事に気が付き、ここで4時間のペーサーにも抜かれてしまう。
これからペーサーに追いつく事は不可能なので、残念ながらフルマラソン4時間切りという目標は果たせない事が確定。
ダラスのダウンタウンを通過するも、景色を楽しむ余裕はゼロ。
残り数kmとは知っているけれど、ヨタヨタ走ってトボトボ歩いての繰り返しで全然進まず。
なんとかゴール付近の建物が見えてきたので、既に絞り切っている最後の力を振り絞って走り出す・・・と、一歩目でふくらはぎがピキーン!と軽くつった。
なんとかゆっくりと走ってゴールを通過、もう全ての力を出し切ったという感じ。
残念ながら、目標の4時間切りは出来ず、初のフルマラソンは4時間15分というかなり残念なタイムで終わった。
ゴールを通過すると、メダル以外に(主にカロリーメイトの様な)色々な食べ物やスポンサーグッズを貰い、最後にフィニッシャーTシャツを貰う。
そして、寒い中ビールを飲み一休み。
去年のスポンサーはCoors(アメリカのメジャービールブランド)だったけど、今年はSamuel Adams(少しプレミア系ビールブランド)とグレードアップ!
ブラブラとしていると、昨年一緒に走った友人と会った。
彼は目標タイムを大幅に更新して、来年のボストンマラソンの参加権も余裕だろう。
自分のランナーズハイでバテた走りを話したら、数年前の初フルマラソン挑戦で同じ大失敗(最初のペースを上げてしまい、後半に大バテするという戦法)を経験した彼に、”事前に前半戦はスローで走る様に言ったのに~(笑)”と。
確かに言われたけれど実際に走るとどうしてもヤっちまう、同じ失敗を経験した者同士だと笑い話になる。
途中で水分補給の為、BBQ食べながらビール。
アメリカで生活するまでは、まさか自分がフルマラソンに参加するなんて思っていなかったし、(一応)完走出来るなんて夢にも思わなかったけれど、実際に走ってみると想像以上に辛かった。
ハーフマラソンの2倍の距離ではあるけれど、辛さや厳しさは2倍どころではなく、100倍はキツい。
なんせ、過去2回のハーフマラソンは途中で歩く事も無かったけど、フルマラソンは歩いたし走っても最後はノロノロ、本当に体力だけでなく気力も限界でなんとかゴールしたという感じ。
二日間は歩くのもキツいと感じる程足の筋肉が痛かったし、もう走りたくないと思ったけれど、翌日からは”次回は絶対に4時間を切ってやる!”という気分。
タイムは大した事ないけれど、フィニッシャーTシャツとメダルは宝物。
Dallas Marathonへの参加は去年に続いて二回目、前回はハーフマラソンに初挑戦、今回はフルマラソンへの初挑戦となる。
フルマラソンに挑戦した理由は、前回ハーフマラソンを走った時に、フルマラソンを走るランナーとのコース分岐地点で、更に挑戦するフルマラソン・ランナーの背中を見て素直に感動してしまったのが一番。
※ダラスマラソンは、途中の分岐点までフルとハーフは同じコース。
二番目の理由は、今年(2018年)の春に自身二回目のハーフマラソンとなるRock'n Roll マラソンで、目標の1時間45分を切れて
これから衰えるだけの年齢からも、チャレンジは早めにしないと。
アメリカ赴任の前は日本で1kmも走った事が無かった自分が、まさかフルマラソンに挑戦するとは予想していなかった。
それ程重要ではないけれど、”マラソンやっているんですよね。”と言われる度に、”いいえ、自分ハーフが限界っす。” と返答するのも面倒だったりする。
エントリーは、参加費が最安値となる5月末に済ませていた。
しかし、6~9月は最高気温40℃前後までと激暑になるので、その間は長距離の練習なんて出来ず5kmを走るのがやっとだったりする。
調整らしい調整といっても、5年以上継続して毎月計100km以上走る程度。
その中でインターバルトレーニング(一定時間をゆっくり走ったりペースを上げて走ったりするやつ)をしているけれど、結構キツくて昨年より頻度が減っていたりする。
流石にこれではヤバイと、11月に一回30kmを一回だけ走っただけなので不安があり、普通は推奨されないであろうレース一週間前の土曜日に20km、日曜日に30kmを走った。
30kmを走った理由は、ボストンフルマラソンの常連の友人に”Furuさんなら(完走は)大丈夫でしょう、4時間切れますよ!”と平気な顔して恐ろしい事を言い、フルマラソン対策を聞いたら、遅いペースでも3時間は走れる脚を作っておいた方が良いと言われた為。
それでも、一般的にはフルマラソンは30km以降が辛いらしく、辛くなってから10km以上を走る事をイメージしただけでも足がすくむ。
フルマラソン当日の朝、納豆ごはんを食べてから自宅から約30分掛けてダラスに近くて広い無料駐車場のある駅へ行き、電車で会場へ行く。
駅では既に同じダラスマラソンに参加する人達が切符を買っていた。
間もなく電車が来て知らない行先が書かれていて戸惑うも、ホームに降りたおじさんから”ダウンタウンへ行きたいのか?じゃぁ、この電車だよ、急ぎな!”と親切に教えてくれた。
ダラスの電車(DART)については、後日ネタにしようかと思う。
レース会場隣接のConventional Centerが解放され、暖かくて綺麗なトイレもあるので他のランナー達も集まっていて、リラックスムード。
午前8時半にレーススタートなので、7:50頃に持参したバナナを食べスタート地点へ向かい、荷物を預けて自分のスタートグループで待機。
国歌斉唱のあと、自分はBグループなので10分遅れの8:40頃にスタート。
凄いランナーの数、参加者は16,000名以上だとか。
ハーフマラソンで1時間45分を切っているので、フルではその2倍で計算すると3時間半、流石に同じペースは不可能なので今回の目標タイムは4時間切り。
3時間50分のペーサーに付いていく。
※マラソンにはペーサーと言って、私は〇時間で完走するペースで走りますよ!というランナーが走ってくれて、自分の目標タイムのペーサーと並走するとペースが掴みやすい。
ペーサーにきちんと付いていけばの話しだけど…。
スタート後に序盤戦はケネディ暗殺現場を通過し、大きな道路から徐々に住宅地へと景色が変わっていく。
最初の5km、10kmは普段のランニングペースより遅めなので、比較的楽に走れた。
…と思ったら、割と早いペースだった、やはりランニングハイって奴だったのか。
身体が軽く感じてもまだ残り30km以上、給水所では必ず水分補給し序盤戦を過ごす。
コースには各マイル毎に表示があるけれど、km表示ではないので10マイル以降は変換が面倒。
しかし、途中のペースタイムは5km毎に計測されるイビツさ、マイルとkm単位が乱れている。
12、13kmを過ぎた頃、どうもペーサーのスピードが遅く感じてしまう。
モロにランナーズハイって奴で、自分も思いっきりハマってしまった。
”ここでゆっくりセーブし過ぎても後半戦はどうせバテる、ならば自分のペースで少しマージンをとっておこう!”と、3:50のペーサーに対して僅かにスピードアップ、いい感じのペースで走っている人に付いていく。
↓ダラスマラソンのコース。
約14kmでハーフマラソンとフルマラソンの分岐地点、昨年ハーフマラソンで走った時にフルマラソンを走るランナー達の背中を見て感動したけれど、今回はそんな余裕は無くフルマラソンコースへと進む。
ここからは、White Rock Lakeという湖を一周して、再びハーフマラソンと同じコースに合流してダラスのダウンタウンをゴールへ向かうコース。
湖を時計回りに一周、少しすると20kmの看板があり、この頃にはかなり疲れが溜まって、湖の周りを走るのに景色を見る余裕すら無く、いつの間にか追いつかれた3:50ペーサーになんとか付いていく。
そこから数km後には3:50ペーサーに付いていけない、置いて行かれる。
暫くはペースダウンをしながら25km地点を過ぎる、体力的にかなり限界に近い。
この先、まだ15km以上走る事を考えるとゾッとするけれど、とにかく前に進まないと・・・。
いくら走っても全然進んでいる気もなくなり、一度歩くことに。
ハーフマラソンでは歩くなんて事無かったけれど、悔しいとか言っていられない。
普通マラソンでは30kmを過ぎると、”30kmの壁”と言われるキツい状況になると言われているけれど、私は一足先の約25kmでこれを経験してしまった。
そこからゴールまでは本当に辛かった、歩くと距離が進まないし走るのも辛い。
なんとか30kmを超えるけれど、あと10km以上走らなければならないと考えると泣きたくなる。
湖を抜けると、この疲れ切った身体に追い打ちを掛ける様に急激な長い坂道で、Garmin Challengeなる急坂を一気に登るコンテストにもなっている。
これで残った力を出し切り、ヨタヨタとゴールに向かうも、まだ10kmもある。
ハーフマラソンコースといつの間にか合流したらしく、昨年走ったコースという事に気が付き、ここで4時間のペーサーにも抜かれてしまう。
これからペーサーに追いつく事は不可能なので、残念ながらフルマラソン4時間切りという目標は果たせない事が確定。
ダラスのダウンタウンを通過するも、景色を楽しむ余裕はゼロ。
残り数kmとは知っているけれど、ヨタヨタ走ってトボトボ歩いての繰り返しで全然進まず。
なんとかゴール付近の建物が見えてきたので、既に絞り切っている最後の力を振り絞って走り出す・・・と、一歩目でふくらはぎがピキーン!と軽くつった。
なんとかゆっくりと走ってゴールを通過、もう全ての力を出し切ったという感じ。
残念ながら、目標の4時間切りは出来ず、初のフルマラソンは4時間15分というかなり残念なタイムで終わった。
ゴールを通過すると、メダル以外に(主にカロリーメイトの様な)色々な食べ物やスポンサーグッズを貰い、最後にフィニッシャーTシャツを貰う。
そして、寒い中ビールを飲み一休み。
去年のスポンサーはCoors(アメリカのメジャービールブランド)だったけど、今年はSamuel Adams(少しプレミア系ビールブランド)とグレードアップ!
ブラブラとしていると、昨年一緒に走った友人と会った。
彼は目標タイムを大幅に更新して、来年のボストンマラソンの参加権も余裕だろう。
自分のランナーズハイでバテた走りを話したら、数年前の初フルマラソン挑戦で同じ大失敗(最初のペースを上げてしまい、後半に大バテするという戦法)を経験した彼に、”事前に前半戦はスローで走る様に言ったのに~(笑)”と。
確かに言われたけれど実際に走るとどうしてもヤっちまう、同じ失敗を経験した者同士だと笑い話になる。
途中で水分補給の為、BBQ食べながらビール。
アメリカで生活するまでは、まさか自分がフルマラソンに参加するなんて思っていなかったし、(一応)完走出来るなんて夢にも思わなかったけれど、実際に走ってみると想像以上に辛かった。
ハーフマラソンの2倍の距離ではあるけれど、辛さや厳しさは2倍どころではなく、100倍はキツい。
なんせ、過去2回のハーフマラソンは途中で歩く事も無かったけど、フルマラソンは歩いたし走っても最後はノロノロ、本当に体力だけでなく気力も限界でなんとかゴールしたという感じ。
二日間は歩くのもキツいと感じる程足の筋肉が痛かったし、もう走りたくないと思ったけれど、翌日からは”次回は絶対に4時間を切ってやる!”という気分。
タイムは大した事ないけれど、フィニッシャーTシャツとメダルは宝物。
やりましたね、マジにすごいです!
返信削除4時間ってマラソンやってる人で目標にしている人が多く、しかもかなり難しいと聞いたような気がします。それを初めてで途中歩いて15分オーバーって!
次はいけるんじゃないですかね、頑張ってください
ついにフルマラソンデビューしました。
削除4時間切りはかなり自信があったんだけど、やっちゃいました。
途中でバテると肉体的にも精神的にもかなりキツいです。
走った直後は次のフルマラソンなんて考えられなかったけれど、やはり悔しい!
一年後、老化とトレーニングの成果のどっちが勝つか・・・。