Tony MacAlpineを観る

Texasに来てTony MacAlpineを観るのはこれで3回目。



最初に観たのはDentonでの”Maximum Security Tour”。

二回目は今回と同じThe Guitar Sanctuaryで、この時は数日前の夜中にツアートラックが壊されて機材がごっそりと盗まれ、周囲の協力により機材を貸し出されてライブを継続できたという、どちらも印象深いライブだった。

ちなみに、今回のライブにも機材を貸し出した方が来ていて紹介されていた。

おまけに、その後Tonyは癌になり治療をしていたというのを、他のアーチスト達がベネフィットライブをやっていた事で知ったので、ここ数年はかなり厳しい時だったのかもしれない。

ライブは午後8時から、立見席なので7:20頃に到着。

The Guitar Sanctuaryの人に”やっぱりキミが今日来ると思っていたんだよ。”と歓迎(?)され、”10/20にAndy Timmonsのライブがあるよ!”と教えてくれた。

いつもの様に2Fのテラスへ上がると、誰もいない・・・。

Tony MacAlpineが$10で観られるのに、誰もいないって!!?

今回はニューアルバムのツアー、スペシャルゲストとしてFelix Martinと一緒にまわっている。

そのFelix Martinという人は、8弦+8弦の合計16弦という、ちょっと変わった形のギターを弾く。

確かに凄く巧い。

右手で主にベースラインを、左手でメロディラインを、ほぼタッピングで弾く。


チューニングや音程がどうなっているのかわからないけれど、 プレーン弦*3に巻き弦*5のWネックになるのかな?


左利きなので全て特注か?

いや、右利きでも特注だろう。

基本的にひたすらタッピングなので、曲調というか雰囲気は似てきてしまい、途中からは激しくタイトなドラムが気になり約45分の演奏が終了。


午後9時過ぎ、いよいよTony MacAlpineの登場!
演奏に集中していたので、写真はほとんど無し。


今回はサポートギターがいるのに、時には自分は右手でキーボード、左手でギター、足でペダルを踏んで演奏という万能っぷりを発揮。

盛り上がるのはやはり昔の曲、特にTears of Saharaはサポートギタリストが、あのGeorge Lynchのソロフレーズをかなり忠実に再現、以前はTonyがアレンジしていたので雰囲気が違って・・・というか原曲に相当近くて新鮮だった。

この人はアルバムでもツアーでも凄いドラムと組んでいるイメージがあるけれど、今回のGergo Borlaiという人のドラミングも凄まじかった。

一時間半強のライブで$10と、安く観られるのは嬉しいけれど、演奏の凄さと比較するとなんだか”申し訳ない”の一歩手前の気分になる。

安いからこれだけ頻繁にライブへ行く事が出来るから、実際嬉しいんだけど。

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