下宿人

4月の一ヶ月間、ウチに下宿人がいた。



いくらアメリカの住宅が日本よりも広いといっても、多くの赴任者はアパート住まいが一般的。

一軒屋に住んで多くの部屋を持て余している自分に、3月下旬のある日連絡があった。

日本人を一人、3ヶ月間我が家で面倒みてくれないか?との相談。

モチロン男性 。

いくらなんでも知らない人と3ヶ月も過ごすなんてのは無理、だけど話を聞くと単身でスポーツ選手を目指して来るらしい。

実は、以前も似たような相談を受けていて、その時はあまりにも現実的では無い条件(車の運転が出来ない、未成年、複数名、等々・・・)だったので断っていた。

特に重要なのは車の運転、一応これでも平日は仕事をしているので、自分で勝手に運転をしてくれないとTEXASでは生活が成り立たない。

今回は、車の手配から運転まで本人がやるので問題無いとの事。

※仲介人さんは、既に他の下宿人を抱えているので、困って私の所に話を持って来た。


実際に相談をされると考えてしまう。


中には、金銭面をパパとママが工面してくれる人もいるだろうけど、普通若い人がチャレンジする場合は金が無いというのが一般的だと思うし、今回もそのパターン。

確かに、モーテルに住むといっても1ヶ月間でもそれなりに費用は掛かる。

改めて考えると、次世代というか若い世代に対して自分は何もしていないなぁ。

部屋に関しては、約6畳の部屋が3つ(全てベッド付き)が3部屋余っているし、浴室やトイレも複数あるので自分とは別々で使えるから問題は無い。


今回の依頼内容は、食事も車も全部本人が自分でやるので宿泊だけでも・・・と言われ、4月の1ヶ月間という条件で面倒見る事にした。


で、3月末の夜に下宿人がやって来た。

翌日は週末だったけれど自分は朝から晩まで外出していたし、その次の日の昼過ぎから私はメキシコへの出張だったので、それ程話す時間は無かった。

それ以降も普段の生活パターンが全然違うので、一日二日会わない日も珍しくない。

下宿人は、以前アメリカで生活していたという事なので、勝手にやってねといった感じでこっちも楽。

平日は自分が会社から帰ってきた夕方に少しだけ顔を会わせる程度、すぐに下宿人は練習へ出掛けて行き、帰宅は夜中なので既に自分はzzz・・・。

4月は自分の予定が詰まっていて、週末にはアーカンソー州へ泊まりで遊びに行ったり、それ以外もほぼ不在にしていたし、気を使う面はあるけれど、それ程のストレスにはならなかった。

下宿人は時間をずらして(という感覚は無いかもしれないけど)、洗濯や食事をしていたので、これらの時間が被る事は無かった。

おまけに、4月下旬のメキシコ出張時は前日に会わなかった事もあり、何も伝えずに出掛けたら、帰宅時に、”え!?又メキシコに行っていたんですか?なんか、この数日会わないと思ったんですよ。”と言った具合。

結局、一緒に食事へ行く事も無く、最終日に仲介役(?)の人の家でBBQを大勢で食べたのが、最初で最後の(といっても大勢で食べた)食事になった。

そして一日だけおまけして5/1にお別れ。

なんだかようやく肩の荷が下りたというか、ホッとしたというか、まぁいつも通りの生活に戻った感じ。

ちょっと普通とは違う1ヶ月の生活だった。

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